アレクサンダー・テクニーク鷹の台教室の伊達アキです。
皆さんは、どのようなニーズからアレクサンダー・テクニークに興味をお持ちになったのでしょうか?
□「気づいたら周りのペースに流されていて、1日の終わりにはぐったり疲れてしまう。」
□「心配性で、あることないこと、いったん心配し始めるときりがない。」
□「体の痛みが気になって、いろいろなことに集中できない」
□「本番では頭が真っ白になってしまって、いつもの実力が発揮できない」
このようなことは、私たちの多くが抱えている悩みです。
「もっと自分をしっかり持ったら?」
「そんな起きてもいないことを想像して心配したって、しょうがないじゃない。心配するだけ無駄だよ。」
「痛みに集中しなければいいんじゃない?」
と、家族や友達から「ありがたい」アドバイスをもらったとしても、「そんなことができれば、とっくにやってるよ!もともと生まれ持った性格なんだから、仕方ないでしょ!」
と言いたくなりますよね。
私がこのテクニークと出会ったいきさつは、こちらに詳しく書いてありますが、私も小学校高学年頃から、30代半ばまで、アレクサンダー・テクニークの効果を知るまでは、まさにこのようなことに悩まされていました。
アレクサンダー・テクニークは、外国においても、日本においても、特に演劇や音楽の世界でパフォーマンスの向上や、腰痛などの身体的な痛みに効果があるということで知られていることがほとんどです。
パフォーマーでもなく、身体の痛みを自覚していたわけでもなかった私は、ひょんなきっかけからこの学びに入ることになりましたが、勉強していくうちに、もともとは「問題である」とも認識していなかった、上記のようなことに悩まされてきたことに気づいたのです。
最初はこのような問題に解決法があるとも思っていませんでしたし、このテクニークが有効であるという期待も確信も全くなかったのですが、二人の子供の出産、育児をはさみつつ、細く長く勉強しているうちに、どうも「あれ?私ってこんな人だったっけ?」と思うことが多くなってきたのです。
そして、学校を卒業後、ミオ・モラレス氏というアメリカ人のAT教師に出会いました。彼のアプローチが、自分のアレクサンダー・テクニークの理解と非常に近いものを感じ、その後、集中的にミオのアプローチの学びを深めました。
そこから、アレクサンダー氏の発見がどのように「自分のペースを保つ」、「心配性をやめる」「疲れにくくなる」というようなことに有効なのかというメカニズムを理解し、現在はそのメカニズムを教えるべく、レッスンを行っています。
私たちが何かをするとき、普通は何かある一定の結果を求めて行うことがほとんどです。「楽器を間違えずに上手に演奏したい。」「この仕事を何時までに仕上げたい。」「この鍋の汚れをきっちり落としたい。」「テストで満点を取りたい。」など。
間違えずに演奏ができたり、期限までに仕事を仕上げることができたり、ピカピカになった鍋を見たり、100点満点の答案用紙を手にしたら、「よし!よくできた。」「計画通りにできた!」とその「結果」に満足することでしょう。
しかし、それらのことを成し遂げるために「どのように」自分自身を「使った」か?というようなことに、思いを巡らせたことがあるでしょうか?
「どのように、自分自身を使うか」なんて、考えたことはあまりないですよね。「どんなやり方をしようと、結果が出てるんだからいいじゃない。」「大切なことは、結果でしょう?」という声が聞こえてきそうです。
しかし、その「やり方」こそが大事だということに気付いたのが、アレクサンダー・テクニークの創始者である、F.M.アレクサンダー氏でした。朗唱家として声を失ってしまってから初めて、アレクサンダー氏は、「自分の自己の使い方」に問題があると気付いたのです。
それでは、どのように自分の「やり方」を改善させることができるのでしょうか?そのやり方を学ぶのが、アレクサンダー・テクニークのレッスンです。
レッスンでは、「何かをやるときに、自分をどう使っていけば良いのか?」「体のどの部分に、どういう注意を向けていけば良いのか?」「本番に活かすために、普段からどういうことができるのか?」ということについて、具体的に学んでいきます。
私たちの身体は、そもそもは「楽に、自然に動くように」デザインされています。しかし、その自然な動きを邪魔してしまっているのが、私たちが成長するにつれ蓄積してきた、過緊張や習慣です。その過緊張を取り除き、身につけてしまった悪い習慣が出ないような新しい動き方や身体への注意の向け方ができるよう、日常の動き、意識から徹底的に見直していきます。
私は、教師養成のトレーニングを続けながら、出産・育児を経験し、集中的に授業に出ることが出来なかった時期もありました。その間、先生のいない環境でこのテクニークを日常に応用することで、少しずつ変化を重ねて来ました。そのため、自分が自分の使い方に対して客観的になることが、どれほどパワフルなものであるかを自覚しています。変わるためには、「自分のオーナー」である「自分」が自分の動きや使い方に対して意識的になることが最も大事です。
レッスンでは、出来るだけ生徒さん自身が自分の動きや使い方に対して意識的になれるよう、様々な工夫や提案をさせていただきます。そして、最終的には先生に頼らず、自分が自分の面倒を見て、快適に毎日を過ごせるようになっていただくのが目標です。
まずは、お気軽に体験レッスンをお受け下さい。そして、現在お持ちのお悩み、問題点、レッスンについての質問など何でもお気軽にご相談下さい。