先日、知り合いにアレクサンダー・テクニークがどんなことの役に立つのかについて、軽く話す機会がありました。緊張して身体が震えてしまったりする症状などにも役に立つことが多いので、そんな話をしていると、その人があるエピソードを思い出して話してくれました。
ある時、知り合いの結婚式に出席したら突然乾杯の音頭を振られたそうです。全く予期していなかったので、何とか話したものの、マイクを持つ手が震え出し、全く止めることが出来なかったとのこと。「もう震え出したら、止めることなんて不可能だよ。」とその人は言います。
確かに、予期せぬことは予期せぬときに突然起こります。そして、始まってしまった反応はどんどん進み、自分のコントロールを越えていると思われるレベルまで行ってしまうこともあるでしょう。
しかし、アレクサンダー・テクニークは、実際にこんな時にとっても役に立ちます。なぜなら、このテクニークを学ぶと、
◎自分の陥りやすい傾向について、普段からよく認識できるようになるから
◎緊張のない(少ない)楽な状態がどんなものであるかを分かるようになるから
◎緊張のない(少ない)楽な状態に戻る方法を体得できるから
なのです。緊張が始まり、身体反応が出てきてしまうと、もう何も自分では出来ないような気分になってしまうのは当然です。しかし、普段から自分自身を意識的に使い、特に自分の癖や、どんなときにどういう反応をしてしまう傾向があるのか、について知っていると、突発的に身体反応が起こり、それが進行している最中でも、出来るだけ緊張の少ない状態に自分を戻すことは可能なのです。
それには、やはり普段の何気ない動作も意識的に行い、自分自身というものを良く知って備えておくことは必要ですね。
こんなことを書いている私も、「既に始まってしまった反応に対してアレクサンダーを用いるのは無理!」と思っていた時期もありました。それについては、はまた別の機会に書きたいと思います。
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Dovie Hansel (金曜日, 03 2月 2017 09:29)
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