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09日 5月 2013

「気付き続ける」大切さ

ゴールデンウィークに御殿場で行われたBODY CHANCE主催のアレクサンダー・テクニークの合宿に参加してきました。最近は学びの場からも少し遠ざかっていたので、久々に集中して学ぶことが出来ました。

 

今年は、アメリカから、今回初めてミオ・モラレスさんという、作曲家でもありドラムの演奏家でもある先生が来日しました。

 

ドラムの演奏家と聞いていたので、今回はドラマーの生徒さんもとても多いし、音楽関連の授業が多くなるのかな~♪くらいに考えていた私でした。

 

しかし、ミオの授業を受け始めると、そのうちにミオさんの言葉が、あまりにダイレクトに私の頭にす~っと入ってきて、自分の中で、「驚き」に近い感情が生まれているのに気付きました。

 

ミオは、とてもパワフルで、ユーモアたっぷりの教え方をします。豪快なジェスチャーとジョークを交え、生徒が深刻になる暇を与えないというか、とにかくワークショップは笑いで包まれ、楽しい、楽しい・・・そんな感じでした。

 

でも、それぞれの生徒さんへのアプローチを見ていると、生徒さんがどのような種類の動作(=アクティビティとよく呼ばれます。楽器を演奏するとか、歩く、話す、など)をしようとも、ミオの伝えたいメッセージは大きく捉えれば、ただ一つ、でした。それは、「気付くこと。気付き続けること」。

 

例えば、ピアノを弾くというアクティビティを探求したい生徒さんがいます。生徒さんは、「ここのフレーズを弾く時に緊張してしまう・・・。」とまずはそこのフレーズを弾いてみます。しかし、ミオはまずその生徒さんを楽器から遠く離れたところに連れて行って、「あなたは、今からここから、ピアノまで向かって歩いて行き、ピアノの椅子に座るという行為を行います。観客は、それを見に来ています。その一連の行為に対して、100万ドル払う予定です。」のようなことを言って、まずはいったん「ピアノを弾く」という行為から話を切り離します。そして、ピアノに向かうにつれて、自分にどのような反応が起きるかを、じっくり観察する機会を与えてくれます。生徒さんは出来るだけ自分の「楽さ」を保ちながら、一歩一歩ピアノに近付いていく訳ですが、少しでも自分に対する気付きが失われたら、「はい~。そこまで~。」と、また元の位置まで戻すのです。

 

そうやって、「楽器」という大変大きな刺激に対して、一体自分がどのように反応しているかということを、客観的に眺められるようになるまで、ひたすらそれを続けるのです。結局は、それは「自分を知る」という作業になるのかもしれません。自分という人間が、何に対して、どの程度刺激され、どのように反応するのか。それを知ることで、徐々に自分に対して客観的になっていくのです。

 

ミオのアプローチは、その後も一貫していました。その人がその行為の中で、いかに「気付き」を持ち、その気付きを「持ち続けられるか」ということにひたすら焦点を当てていました。気付き続けるための、様々なユニークなエクササイズも紹介してくれました。

 

そして、ミオからの更に素敵なメッセージは、「例え、自分に対する気付きを失っていることに気付いても、自分を責める必要はない。それに気付いたら、また気付きを持ち直せば良い。それは落馬するようなものだ。落馬をして、また馬に乗り直したら、大金がもらえるようなものだ!素晴らしいだろう~♪」と明るくまとめるのです。「馬に乗り直すには、まずは落馬しなきゃいけないんだから、落馬する度にお金をもらえると思えばいいんだよ。」と。ここでもこうやってうまくネガティブな思考に入るのを止めてくれるのです。

 

私も教師としてレッスンを進める中で、人が何らかの変化をとげるためには、まずはこの「自分を知る」という作業がとても大事だと考えています。とにかく自分という人間が、どういう時にどのような反応をする傾向にあるのか。それを認識できるようになって初めて、そうではない選択肢を選ぶことも出来るようになるのだと思います。

 

そのことを、手を変え品を変え、ユーモアやジョークたっぷりに伝えてくれたのが、ミオでした。私は10年間にわたりトレーニー(教師になるための訓練生)生活を続けましたが、その中でいつの間にかこのテクニークを人生の様々な場面に応用できるようになりました。そして、最近「このテクニークを伝えるアプローチとして、こういうのもありかな?」と感じ始めていた感覚を、見事に確信に変えてくれたのが、今回のミオとの出会いでした。

 

直接お話したのは、多分3分くらい、手で触れてもらったのは、多分1秒くらいだったと思いますが、本当にお土産をたくさんたくさんもらった気分です。今回の合宿での私の抱負は「今後の自分の方向性を明確にする」というものでした。まだ消化し切れてはいませんが、その望みは叶えられる方向に導かれたと感じています。

 

 

tagPlaceholderカテゴリ: 2013年

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